2007/10/18 (Thu) silent nights

しずかなよる　何も聞こえないはずなのに

待っている　　　待っているんだ

都合のいい理想を


でもね。ボクはね。


耳を澄ませてまってるよ。
涙が流れるくらいなら、心も言葉も、
自由にさせてあげたいから。


静かな夜に
。。。

あなたの優しさが　私の幸せであったように
私の願いは　あなたに届いたのでしょうか

あなたの苛立ちが　私の悲しみであったように
私の苦しみは　あなたの足かせだったのでしょうか

あなたの温もりを　私がよく覚えているように
私の思い出は　いつもあなたでいっぱいなのです

私も今日から　静かな夜を過ごします
この耳は　体は　慣れるのに幾つもの夜が必要でしょう
あなたの音が　私の音であったように
今宵もまだ　あなたの夜にすぎないのです

忘れたくないけれど　この体もいつか冷えるのでしょう

あなたの温もりを　忘れたくないように
私は願うのです
明日のあなたの幸せを
祈るのです


silent nights  ／　toir

2007/10/01 (Mon) end endless...

終わりの話をしよう

西から太陽が昇るような
そんな夢を見たよ

時間の巻き戻し

終わりの話をしよう

夢を見るような意識の覚め方
そんな景色の巻き戻し

気づいたんだ　いつだってボクらは
そうやって思い出してんだ

くだらないあの時の嫌　を
嫌から思い出して　泣いて
あの時を思い出して　悔やんで
くだらないを思い出せずに涙は水になる

もし夢から覚めたなら
それは　ボクがついに
眠りにつけたってことなのかな


『終わりの話』
。。。

冷たい朝は夢をさまして　まどろみの光
さっきまで見ていたものがやけに現実的で
時計のアラームと　重い布団のぬくもりが
とこまでも優しい　夢心地

考えるより先に　瞼を閉じるよ

さっきの続き　終りが欲しくて
それが何なのか　答えが欲しくて
終わりのない　瞼の先のビジョンを
布団の中で震えながら　見つめてくよ

赤子の泣き声にも似た電子音をとめて
音と光と冷たさのない　完璧な世界

例えば　息をしているはずの世界と
ボクしかいないこの世界と

どっちが夢だか分らなかった

声が声が聞こえる　瞼の裏側で
布団の感触と　呼ぶ声がやけに現実的で
走ることをやめた体は　再び動くことを望んだ

優しい太陽と　せわしない月と
等価値なこの部屋で　ゆめの価値は消えつつある

彼らが本当にいなくなったとき
それこそが夢の終わりだと
夢とボクが　この部屋に溶け込む時なのだろう

どちらの世界にも　ボクはいないのだろう

『終わりのうた』


end endless...  ／ toir

2007/09/28 (Fri) 大切なものが消えちゃった☆

スレより。



あなたにとっての光は何ですか？

壊れないように手で転がして
その温かみは春になると邪魔になったっけ

大切なもの　３歩歩いたら消えちゃった

いいえ　違うよ　消したんだ
寂しい心から逃げました
その３歩後ろが遠くて　相変わらず寂しくて

一欠けした心が冷たいのです

愛しかったと嘆く前に　恋しいと叫ぶ
そんなそんな醜い　人への想いを心をうたう
ボクはそれを大切と呼ぶのでしょう

相変わらず　此処の朝は冷たい

2007/09/09 (Sun) にんげん

人間って、結局は偽善者。

いつも、善者の一歩手前で止まっては嘆いて。
それでもその一歩を踏み出したいと願えば、


それはあなたにとっての最後の偽善者。


嘘はつきたくないんだ。


偽善の正直も、偽善の嘘も。

無くしたいんだ。
この空が蒼以外を忘れたように。


抱きしめたいんだ

。。。

あのね。フジコヘミングの言葉。

「私は、音を奏でるときに頭の中でキャンパスに描くの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　音色っていうぐらだものね」



ちょっと言葉が違うけれども。



そして、ボクもちょっと言葉が違うけれど


ボクね。詩を書くとき何か物語の一瞬、一片をすくいとっている気がする。

その一瞬、一片の想いが、何よりも大事だと思うからさ。

うたって、読むぐらいだから。
うたってんだ。

叫んでるんだ。届くように。

その一瞬が、絵になり、うたになり、言葉になるから。


心が、描けるんだ。



言葉にならないものが、言葉になりたがるから。


詩になるんだ。


そして、物語に。





あのね。やっぱり腐ってもボクは小説書きかもしれない。
いつもね、思う。

ボクは誰かのために書いてると。
物語の、一コマをのようにね。


誰かがいて、誰かを想ってね。




人がいるんだ。


ボクは人が好きだから。。

2007/08/27 (Mon) カーテン

暖かいな―――――――



。。。

カーテンにくるまる君を　起こそうか少し迷って
あなたの安らかな寝顔を見て
それでいいのだと思いました

寒い　この部屋で独りぼっち
カーテンにくるまるのがボクの癖でした
部屋の隅に座り込んで
眠るのが安らぎでした

静かな　この部屋で二人ぼっち
寒いと呟く君に　ボクの癖を教えたら
喜んで真似してこっちを見て

笑いかけた


あの時君が望んだものは
少し小さなボクの癖じゃなく
二人でいるその小さな幸せに
包まれたかったのかもしれません

あの時ボクが望んだものは
大好きだったあなたの寝顔じゃなく
救い出して欲しかったのかもしれません
寂しさから


今でも時々　カーテンに身を預けるけど
そのたびに思い出すよ
ここは君の匂いがするから

あの寂しそうな笑顔と
安らかな涙の味